とにかく疲れた
原因不明のだるさについて
29歳男性会社員が来院しました。とにかく疲れた。だるい。よく眠れない。ときどき頭が痛い。よく下痢をする。微熱が続く。内科に行ってビタミン剤を飲んだが何が変わったのかよくわからない。マッサージも1日もたない。休日は寝ていると何となく1日が過ぎていくが、なにもしないと体調は悪くないような気がする。
仕事は1日12時間近く続き、休日出勤も多く、デスクワークと月に何度か出張、飲み会も多いが、最近何を食べ、飲んでもおいしくない。自分でもストレスが多く感じている。
姿勢を確認すると、座ってみると椅子に浅く腰かけ、背中が丸まった印象。あごを前に突き出した状態で、肩もだいぶ前方に突出している。
背中とももの前側の筋肉や、頚、胸や肩の筋肉が非常に緊張していて、触るとあちこちに痛みを訴える。
人間には交感神経と副交感神経という相反する二つの自律神経系があって、バランスをとりながら食べものの消化や呼吸、体温調節など生きていくための様々な機能を自動で調節しています。ちょっと乱暴に言うと交感神経とは活動する神経(消化吸収を抑えて体の活動を活発化させる)、副交感神経は活動に備える神経(消化吸収や休息モードに入る)です。
この患者さんは仕事が長く、体が緊張状態が続き、副交感神経の機能に入りにくくなっているんですね。カイロプラクティックで体の緊張しきった筋肉に、“ゆるめ~!”という命令を送って緊張をとくとともに、短くても質の良い休息をとれるように生活の改善を提案しました(こういう方は仕事を短くすることはできないんですね)。
夜中に自宅に帰って、深夜に晩御飯を“ドカ食い”するのをやめ、夕方におにぎりやパンをとって夜は消化のよいお惣菜を少しつまむ程度に(本当は就寝2時間前がいいんですが、私が妥協しました)。少しでも寝る時間を稼ぐために軽くシャワーを浴びていただけだったのを、ぬるめのお風呂につかってもらいました(これは食事の間にお湯を入れて時間ロスはほとんどなし)。
初回の印象は、とにかく終わった後だるく、自宅に帰って爆睡したそうです。
数回の治療後、深く眠ることができることを実感、下痢も確実に減ってきているような気がするそうです。
このように、極度に疲労した方の場合、単にカイロプラクティックを提供するだけでなく、患者さんが取り入れられる範囲から(たいてい教科書通りにはいかない)生活改善を含めたトータルの提案が必要になる場合があります。
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